北穂高岳(北アルプス)
 (3106m)
  
涸沢〜北穂高岳〜パノラマコース
 

        
                             2012.10.3〜5

コースタイム

                          1日目  浜川P5:00→→上高地バスターミナル8:20→横尾山荘12:00→本谷橋(13:00〜13:30)→涸沢小屋15:30 (泊)                     
                          2日目  涸沢小屋7:35→北穂山頂11:30→北穂山荘11:45   (泊)
                          3日目  北穂山荘8:00→涸沢小屋8:30→パノラマコース9:00→屏風のコル10:25→屏風の耳10:45→屏風のコル
                                      (11:25〜12:00)→
新村橋14:50→上高地バスターミナル17:20

過去の記録  2002.9.29〜30

あれから10年・・・あれ?何処かで聞いたようなセリフです
月日の流れの速さに改めて驚かされます

今回の目標は3つあります
一つ目は勿論涸沢の紅葉、二つ目は未踏の北穂高岳、三つ目は北穂山荘宿泊、四つ目は屏風の耳へ
行きたい
今回は同世代の仲間が4人揃っているので何の不安もなくルンルン気分の参加です

参加者  CL星野、SL 小野里、野中、宮沢、池田、大野、藤井

 1日目

沢渡駐車場から同乗者1名とタクシー2台で
上高地バスターミナルへ向かう。

河童橋は大きなザックを背負った登山者、
観光客で賑やかだ。

平坦な道を横尾山荘まで快適に歩いていく。
山荘前から槍ヶ岳、穂高岳に分かれる。
私たちは横尾大橋を渡り涸沢へ向かう。


今年の紅葉はどうだろうか、期待に胸を膨らませて
斜度の増した登山道を行くと、次第にナナカマド、
ダケカンバが赤、黄が鮮やかになった。

穂高の峰々はガスに包まれて残念ながら
見えない。
 

涸沢小屋に到着。
ハイシーズンの小屋は布団1枚に2人。
大部屋に枕の幅に一人づつ。
登りで汗をびっしょり掻き、更衣室があったので
着替えが出来た。

さっぱりしてからテラスでカンパーイ!!
 
 

涸沢カールはカラフルなテントの花盛りだ。
今日は平日なのでテントは少ないようだ。

親友の故みつるさんが
「涸沢までならテントを持参でも歩けそうだから
紅葉に見に行こうね」と・・・
約束をしながら病に倒れ帰らぬ人になってしまった。
 


2日目


今日は北穂山荘まで行動時間は3時間のゆとりの
タイムだ。
だが、午後は雲が広がるとか・・・・
山頂からの展望を期待しているので予定より
早めに出発することにした。


小屋の脇にあるこの標識を何度か通過しているが
今日は北穂の矢印に向かう。

念願の北穂高岳だ。
心は高揚し、足取りは軽いが少々の不安が過ぎる。
北穂の斜面からコロコロ落ちますよって・・・
以前聞いた事がある。

慎重に行こう。
 

草付を過ぎると急登のガレだ。
いつ鎖、梯子が現れるのだろうか。
眼下のカールが次第に小さくなっていく。 


苦しい登りが続く。背後に前穂高の急峻な
山頂が姿を見せる。


やっと現れた梯子と鎖場、一気に高度を稼ぐ。
左後方に明日、目指す屏風の頭が小さくなった。


右のピークが北穂高岳山頂。その右下に憧れの
小屋の姿が見える。
最後の登りに踏ん張る。
かすかに青空が残っている。
もう、ちょっと待ってておくれ!


ヤッタ―!
北穂高山頂だ。
思わず両手が上がってしまう。
生憎、周囲はすっぽりとガスに包まれてしまった。


第3のの目標、北穂のテラスでカンパーイ!
            
夕方、ガスの中から忽然と槍の穂先が
現れた。
そしてブロッケン現象のおまけも付いた。




槍穂



ブロッケン


ガスの切れ間に眼下に涸沢の姿が・・・・・
おー!ラッキー!

闇が濃くなり外に出ると月明かりと満点の星。
はるかに上田市、長野市のイルミネーションが
素晴らしい輝きを見せていた。


3日目 


最終日の今日は北穂山頂から上高地まで
一気に下る。

膝は大丈夫だろうか、不安が過ぎった。
鎖場は23名のツァーで大渋滞。ガイドが大声で
一人一人にスタンスのアドバイス。


心配した下りは思いのほか安易に歩くことが出来、
無事に涸沢カールに到着した。

大勢のハイカーで賑やかだ。


紅葉はちょっと早い感じがしたが一日一日と
鮮やかになっていくようだ。

ナナカマドはやはり例年より色付きが
冴えないようだ。

充分景色を堪能してパノラマコースへ向かう。
 
パノラマコースへ
このコースは残雪が多く、8月過ぎにならないと
通行できない。
熟練者のみとあった。
しかも朝8時に出発する事。
 (後で知ったのだが)

涸沢ヒュッテの直下から始まり前穂高北尾根に
出るまでロープや鎖、丸太の橋などを通過する
険しい道が続く。

前回は容易く通過したのだが、齢のせいでしょうか
10年経過した今回はこんなにきつかったかな?
 
 

前を行く先輩のYさんは膝痛のためサイボーグの
ような しっかりガードで膝を固定している。

オッと!
草付だから高度感はないが落ちたら
ただじゃすまされない。こんなところが随所ある。
 

厳しい道から槍ヶ岳がすっきりと姿を見せて
疲れを忘れさせてくれる。
 
 

左前方に 屏風の耳が頭を出した。
前回は50人の団体の後ろについてしまって
追い越しが出来ず時間のロスが多く、行けなかった
から今日は体調がよく行ってみたい!
 

コルで待つ3人を残して身軽のせいか耳をピストンし
休憩をいれて1時間だった。
 

三等三角点の屏風の耳から
左が北穂高岳、右が槍ヶ岳
槍ヶ岳〜北穂の大キレット
今朝まであの山頂にいたなんて信じられない。 
 

北穂から奥穂高岳
素晴らしい展望だ。 
 

これは前穂高岳。

以前、前穂は雨の中、紀美子平らで小屋の
お弁当を吊尾根からの緊張で食べられなかった
記憶がある。 
 

下りは石ゴーロの歩き難い急な道が切もなく
続いた。
もう、大腿筋がパンパンに張って一歩が進まない。
下りの写真はこのナイロンザイル事件の遭難碑だけ

うす暗い樹林の中をひたすら上高地を目指して
歩く。さすがの私も歩くのが嫌になった。
 
 

ずっと歩きながら徳沢に着いたらソフトクリームを
食べようと楽しみにしていたが、、、、、
順番待ちしていた前に並んでいたおばさんたちが
皆、生ビールを美味しそうに持っている。
私も自分にご褒美を上げようっと・・・・・

美味しかった!旨かった! 
 

河童橋に到着するとホテルの灯りがチラチラして
秋の夕暮の気配が濃く、人影はまばらに
なっていた。

龍神の湯で3日間の汗を流し、一路家路に
急いだ。
 

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