縞枯山 ・ 茶臼山  (北八つ)
       
(2403m  (2223m)                                      

                                                     2011.9.12

コースタイム
浜川P6:00→→麦草峠P8:35→大石峠8:50→中小場9:15→茶臼山9:50→縞枯山10:40→
雨池峠11:10→山頂駅11:30~12:30→森林浴展望台12:50→五辻13:10→
出逢いの辻13:45→狭霧苑14:00→駒鳥の池14:35→麦草峠P

連日の残暑にバテバテの私は涼を求めて何処か涼しい山は無いだろうか。
いつの日か北八つの山をゆっくりと歩きたいと引き出しの奥に
そっと閉まって置いた山の一つに縞枯山があった
今日は同世代の山友4人でのんびりと歩くことにした。



麦草峠に予定通りに8時に到着したのだが
4人は登山口をそれぞれに錯覚して、
「ここじゃないよね。」
メルヘン街道を行ったり来たりしてしまった。

駐車場にはこんな立派なトイレが出来ていたし
白駒池の駐車場と勘違いしたり、フントにしようがねえな。(NHK朝ドラのおひさまに頻繁に使われている)


駐車場が面する299号線の反対に登山口があった。

そうそう、ここじゃここじゃ・・・・
右の木道は雨池経由で八柱山へ向かいます。
私達は左の大石峠経由で茶臼山から縞枯山へ
向かいます。
今日のコースはバージンロードで、なんだか
浮き浮きします。


道は整備され歩きよさそう。
針葉樹のの林床は苔生してとても良い雰囲気です。
空気はひんやりとさすが2000mを越えると
気持ちよいですね。


樹林から一気に抜け出したところが中小場の
ピークです。
目の前にドーンとこれから向かう茶臼山が
現われました。


左に中央アルプスの姿が雲海に浮かんでいます。
久々の展望です。


中小場から少し下り茶臼山へ登り返します。
石がゴロゴロして、その上苔がはびこり歩き難い。
斜度が次第にきつくなります。

Nさんがお腹が空いたとへたり込み、休憩。
この後が急登になり、息が苦しくなってきた。

この程度の斜面でハアハアしていたのでは
とてもアルプスなんてもう行くことは出来ないと
情けなくなってしまった。


樹林から抜けぽっかりと青空が覗いた
明るい茶臼山に到着です。
展望は全くありませんがここで大休憩です。
後続の三人に「オーイ!着いたよ!」

なんと言っても今日は先を急ぐことが
無いのです
にも拘らずどういうわけかこの先の展望台へ4人の足は
行く気配が無く縞枯山へ向いてしまっています。


茶臼山からグングン下ります
こんなに下っていいのでしょうか。
石ごろの湿っぽい道は急ぎ足では危なくて
歩けません。

鞍部から正面に縞枯山が姿が現われました。
さすがこの辺りは立ち枯れの木が多いです。


この立ち枯れ現象はシラビソ、オオシラビソの
優占林に限り見られる現象で山の自浄作用とも
木々の
世代交代天然更新とも考えられているそうです。

フントに立ち枯れが多いですね。


稜線に出ると大展望です。
南八ケ岳の主峰赤岳が小さな中岳を従え
その右に阿弥陀岳、左には天狗岳。
すべてのピークを踏んだ懐かしい峰々が顔を
揃えています。


はるかに北アルプスの峰々です。
今日、槍穂に向かったH氏、O氏はどのあたりを
歩いているでしょうか。
「オーイ!!」と手を振って見ますが聞こえるはずが
ないです。


御嶽山。

雲が周りからモクモクと湧いてきます。
ここでも展望台はパスです。


立ち枯れの縞枯山山頂に到着です。
眩しいくらいのおひさま、ありがとう!
まだお腹の虫はおとなしいので縞枯ヒュッテまで
頑張りましょう。

ここまでは殆んど会う人はいなくて
本当に静かな山を楽しむことが出来ました。
平日山行はこれだから良いですね。


山荘の前のデッキでランチにしようと思ったのは
甘かったようです。
何か注文しないと入れません。
山荘を過ぎるとピラタスロープウェイから軽装の
観光客がぞろぞろです。


ロープウェイの駅舎前の広場でランチタイム。
のんびりとお喋りに花が咲きます。


さて、ここから五辻に向かいます。
シラビソ、オオシラビソの針葉樹と苔の美しさに
目が奪われます。


往路と変わってなんと歩きよい道でしょうか。
4人はルンルン気分です。


登山道の脇に展望台があります

折角だからここでひと休みです。
ひと休みが大休憩になりました。


ゴゼンタチバナは真っ赤な実が可愛らしい。


五辻に到着です。


トリカブトの鮮やかな紫が草原に密集しています。






出逢いの辻
道は緩やかな下りです。
先行した単独者が座り込んでいました。
仕度からして蓼科山からでも歩いてきたのでしょうか。
お疲れのようでした。


きのこがあちこちにニョキニョキ。
変わったきのこね・・・・・
「誰か食べてみない?」


299号線メルヘン街道を横切り狭霧苑に入ります。
街道沿いに沿った森の中を歩きます。


これが八ケ岳の山容です。
おひさまから遠ざかり涼しい木陰の道は
快適です。

涼を求めた甲斐がありました。
木の幹は鹿で大分痛められていました。
泥濘にも鹿の足跡らしきものがあちこちに
見られたから生息数はかなりでしょう。


麦草峠までわずかな登りですが
シラビソ、オオシラビソの美しさにフントに
癒されます。

誰にも会うことが無くこの森は4人で独占でした。


駒鳥の池に到着。
枯れかかった池ですがベンチがあってひと休みに恰好な場所です。
またまたひと休みが大休憩になりました。
小鳥のさえずりを耳にしながら至福のひと時です。


フィニッシュの麦草ヒュッテの裏に出ました。
八ケ岳の静かな森を周回コースし、大満足な
一日でした。


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