谷川岳(西黒尾根)
        
(1977.9m)                                    

過去の記録 
1998.7.5天神尾根 他数回  2003.10.25 西黒尾根  2006.10.31厳剛新道

                                                     2011.7.17

コースタイム
浜川P6:00→→ロープウェイ駐車場7:10→西黒尾根登山口7:25→鉄塔下7:45→ラクダの背10:10→
一枚岩11:35→ざんげ岩11:45→肩の小屋12:15〜13:00→天狗の留まり場13:30→熊穴沢小屋14:00→ロープウェイ山頂駅14:40
          
南アルプス赤石岳〜聖岳の稜線は父の死によりドタキャンだった
なんやかやで山歩きは1ヶ月ほど休止の状態だったので
トレーニングに谷川岳西黒尾根へ暫らくぶりに訪れてみた

標高差1200mの谷川岳は日本3大急登の一つでもある
久々の西黒尾根は私にとってこれまでにない苦しい山になった
                               

登山口までしっかりとゲートがあり車は入れず
ロープウェイ駐車所へ戻った(駐車代500円)

8年前訪れたときは紅葉と初冠雪で
恐々と歩いた


ブナの木肌が美しくこれだけでも満足しますね


はるかにロープウェイ山頂駅が見えます

歩き始めて1時間ほどで息をするたびに
私の右耳はボーボーと鳴り話し声が聞き取れません

そのうち治るだろうと思っていたが
次第に不快感は増すばかりです
ちょっと吐き気さえします
ム・・・あと3時間・・・・・大丈夫かな?


鎖場が次々に現われます

ところが数日前から太腿の後に痛みがあり
ツムラ68の漢方薬を持参していた
心配していた通り大腿筋が攣ってしまった
先日、御嶽山でちょっと攣れ頂いて飲んだツムラ68が即効だった。今回はあまり効き目が無いようだ。

筋肉が硬直状態になって足が上がらない
屈伸しながらゆっくりゆっくり歩くしかありません


同行の女性2名はノリノリで元気一杯で
私の歩調に合わせて気の毒のようです


ラクダの背間近までは何とか私達と前後する
若者と同ペースだったが、これから先は
私のペースダウンで一気に遅れてしまった


午後は雷雨の予報だ
何とか降り出す前に下山したいと気が逸るが
脚が進みません

稜線歩きは本当に楽しいはずなのが
苦しく辛く悲しいものになった

ラクダのコルから巌剛新道へ下ることも
考えましたが、ラクダのコルから山頂まで1時間20分だ。
何とか頑張って行こう


まだまだ先に道が続いています
山頂はガスに巻かれています


一歩一歩が苦しみです
相変わらず耳はボーボーと唸っています


対峙する白毛門が立派に見えます


ようやくザンゲ岩が見えてきました


    
シモツケソウ                ハクサンフウロ              イブキジャコウソウ

    
コゴメクサ                ウツボグサ                ヒメシャジン


大きな一枚岩を登ります
もう時間を気にしている余裕もありません

入道雲がモクモクとあちこちから姿を現しますが
脚は遅々として進みません


お花畑にハクサンフウロ、キンコウカ、シモツケソウ
ギボシ、ウツボグサが咲き乱れていますが
ゆっくり眺める気になりません


右にトマノ耳、オキの耳が見えてきました
二つの山頂に人の姿見えます
とても賑やかそうな山頂です



やっと稜線です
ラクダの背から1時間もオーバータイムです

三人に山頂へ行ってもらい、私はこの分岐で
待つことにします

いつの間にか耳の音は止んだようです



山頂から戻った3人と合流し遅い昼食にした

下山は田尻尾根を下る予定だったが
脚と空模様でロープウェイを使うことにした

クルマユリの鮮やかなオレンジに癒されます
今まで花の写真もまともに撮ることが億劫でした


天神尾根から今朝歩いた西黒尾根の稜線が
すっきりと眺められます


アサギマダラが優雅に飛んでいますが
木道の真ん中に長い蛇まで登場し
最後まで私は苦しみと驚きで
感動が全く無い山行だった

天神尾根は銀座通りのようにハイカーで
賑やかでだった



ローウェイは長蛇の列です

往復2000円、片道1200円
ウーン勿体無いと思ったが田尻尾根の
急坂を今日は歩く気にならない

下山後レストランで自分にご褒美に
ソフトクリームをご馳走した。

耳はすっかり良くなったが、大腿筋はまだ
固くてちょっと力が入ると張り詰めてきそうで
そろそろと歩く始末です

13日から白馬岳から不帰キレットは全く
自信喪失になってしまったようです
ロープウェイを降りると直ぐアナウンスがあり
谷川上空は雷雨のため運転は見合わせを知らせていました
ヤレヤレだった。

父を想うと寝たきりでもこの世に何時までもいて欲しかったと
日増しに寂しさが増してくるものです
ベッドで会話が無くなった父から私は元気を頂いていたのですね
山を歩く気力が萎えてしまった今、時間が経つのを待つしかありません

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